第25回ふるさと会津工人まつり
6月11日、12日に三島町で毎年恒例の工人まつりが開催されました。
今年は特に目的もなく、ゆっくりと雰囲気を味わいたいということで、12日の日曜日に伺いました。例年よりも少なめですが、やはりたくさんのお客さんで賑わっていました。
出店者のなかには久しぶりにお会いする方々と震災のお話などをしてきました。三島町の中心を流れる只見川の風景と工人たちの作りだす作品の美しさに感動です。作品は国の伝統工芸士 舟木トメ子さんのヒロロのバックです。
コメント/トラックバック (2件)
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- 11/6/14 @ 6:58 AM 投稿者:webmaster
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コメントありがとうございます。
最近の工人まつりは全国からお客さん(業者)が来て、自分が使うものではなく、「他のだれかに売るために買う」という買い方をしていました。そのような買い方では作り手の心を理解することはできないと思っていました。今年は震災、原発事故が原因なのか、お客さんは少なめで、工人たちと話をしながら作品を見せていただいたり、手に取ったりという方々が多くみられたようです。私は毎年工人の作品を持って、作り手に見せに行くのが楽しみです。「あなたの作った作品をわたしはこんな風に使っていますよ」と伝えに行きます。
現在、山ブドウの籠の現役「国認定伝統工芸士」はわずかに一人、二瓶新永さんだけになりました。マタタビ笊は2名、ヒロロの編み組も2名です。最近では新進気鋭な作品をつくる方が増えてきていますが、昔から伝えられてきた技法、作品の美しさには及びません。今年、三島町の町長を長く務めていた斎藤茂樹氏が引退し、先月新しい町長が誕生しました。残念ながら、私が応援していた方ではありませんが、是非この町のすばらしさを守っていただきたいと願っています。
三島町をかつて
訪ねた時
地元の人たちと話していて
同じ福島に住んでいて
故郷を誇りに思えないあんたは
かわいそうだ!と諭されたことを
思い出します
奥会津書房の遠藤さんやスタッフの皆さん
工人祭りを初めて訪ねて
それから
間方集落まで車を走らせて
福島の、汲めども尽きぬ 奥の深さを
しみじみ思い
近代主義という
西欧に追いつき 追い越せ
都会と同じように 我が町も
というベクトル
とは異なる世界
人として
まっとうな生き方を
営みとして受け入れている
皆さんにふれて
三島町
そして只見川に沿ったたたずまいは
生まれ育った
故郷以上の
存在になった感があります